偽りの輪舞曲 攻略記

「光と闇と」
攻略完了!!
メンバーは,アルトリウス,セルマ,アンセム,アイギール,イヅナ,アルベリヒ.

まず中央の敵を全て葬った後,左右の通路へ進軍し,メフレイユ周りの守護騎士を撃破.敵増援が厄介だが,ゆっくりやればなんとかなるので,気力で乗り切る.OBゲージがすぐに溜まるので,OB技で蹴散らすのが良い.

さて,問題のメフレイユ.
セルマのOB技「禁呪エイドス」を使う.
まず全員のOBゲージを満タンにし,メフレイユのセブンスメナスの射程ギリギリにアルトリウスを配置.その下にイヅナ,アルベリヒ,セルマ,アイギールの順で並べ,イヅナの隣にアンセムを置く.アルベリヒは1ターン前から置いておき,配置するターンで夜会ラグナロクを放つ.
次ターンで,セルマは禁呪エイドス発動.アイギールのOB技「あまねく恵み」で全員を全快にしたら突撃開始.アンセムはメフレイユに攻撃しつつ,メフレイユと一直線上に置くこと.
メフレイユのセブンスメナスがアルトリウスにきたが,なんとダメージを150以下に抑えることができた.禁呪エイドス素晴らしい!
メフレイユの攻撃に耐えたら,アルトリウス,イヅナ,アルベリヒを突撃させる.このとき,アンセムの剛滅一閃バサラの範囲に入らないように注意しつつ,イヅナはメフレイユの隣に配置.
アンセムがOB技を放てば,メフレイユのMPはほぼ切れるはず.
次のターンで,アルベリヒとアンセムで攻撃すればMPを切らすことができるので,アルトリウスのOB発動.もしこれで殺せなくてもイヅナのOB技があるので勝てるはず.

敵増援がちょこまかして厄介だが,多少のダメージは気にせずメフレイユに集中すべし.

これにて,クリア!
クリアデータによると,クリア時のアルトリウスのレベルは55らしい.

結局,プレイ条件は,

  1. スキル習得禁止(初期習得スキルのみでクリア)
  2. 退却禁止(退却してレベル上げ,という戦法禁止)
  3. 買い出し禁止(シナリオ中入手できるアイテムのみでクリア)
  4. 戦闘不能者を出さない(全員生き残ってクリア)
  5. NPC死亡禁止(実現できず…)

初回プレイでやる条件じゃないよなあ.特にスキル習得禁止が結構辛かった.なんといっても魔法が限られるのが辛い.高レベルアビスゲートがあれば射程外から攻撃できるので,メフレイユももっと楽に倒せたはずなんだ.
円環の魔力も覚えられないので,魔人の記章必須.後から知ったのだけれど,セルマにカードを取らせておいて本当に良かった.
マリーのキュアドロップはLv1なため,回復量が少ないのも辛かった.アイギールとかユミルナのキュアドロップと比べてどうしても見劣りするんだよ.そのくせ,MP自動回復はマリーだけ.魔人の記章が一つしかないので,一緒にマップに出す中に魔術師がいるかどうかでマリーを出すかアイギールを出すかを変える必要がある.
またZOCもなかったので,細い道に壁役で蓋をするという戦法もとれない.これでそこまで不利になったとは思えないけど,難易度の高いマップにおいて,戦法が限られるというのはやっぱり大変.



総評.
うん,楽しかった.ルートマニューバのシステムも斬新で,普通のSLGとは違う戦法が要求される.結構難易度も高いので頭を使わせられる.
コットンとかイヅナを知っていると更に楽しい.シノ姉の攻撃力が低くてあまり活躍させられなかったのが残念だが.

どうやら二週目があるらしい.
これは是非やらねば!今度はスキル習得しちゃうぞ!!

続きは,エンディング.

メフレイユ「闇を,否定するというのか……」

アルトリウス「違う.闇を否定するんじゃない」

アルトリウス「都合が悪いからすべてを塗りつぶす それじゃだめなんだ.光の力だろうと闇の力だろうと」

アルトリウス「混じり,相克し,すべてのものが存在し,すべてのものを肯定する」

アルトリウス「それが,世界の在り方なんだ」

メフレイユ「そんなの,ただの理想論だ」

アルトリウス「そうかも知れない.でもそれが,人を前に進ませる力だ」

アルトリウス「前に進みながらも,自分を忘れない力だよ」

アルトリウス「眠りの中でも,目覚めることを忘れない力だよ」

アルトリウス「どんなときでも,あきらめない力なんだよ」

メフレイユ「ははは,お説教ですか」

アルトリウス「ちがう,俺は」

メフレイユ「すべてのものを肯定する?」

メフレイユ「なるほど,ならば私も肯定するというのか?」

メフレイユ「闇の力で世界を眠りにつかせようとした私を?」

メフレイユ「できないだろう?」

メフレイユ「だとしたら,お前の言っていることはやはりただの理想論だ」

アルトリウス「…………」

メフレイユ「さあ,行きなさい.お前は勝者だ」

メフレイユ「光当たる道を行くがよい.だが,忘れるな」

メフレイユ「光当たるところに必ず闇ができるということを」

メフレイユ「闇はすべてに平等だ.かならず,再び訪れるだろう」

メフレイユ「世界を包む,闇が,ね……」

アイギール「アルトリウス,洞窟が崩れ始めているぞ!早く来るんじゃ!」

イグレイン「アルトリウス!」

マリー「アルトリウス!」

アルトリウス「俺は肯定するよ,メフレイユ」

アルトリウス「だって,お前がいなければ,俺は俺になれなかったんだから」


王国暦383年.

世界を闇の力で覆おうとしたアンラ教団の魔術師メフレイユは倒れ,

大陸全土を巻き込んだ戦争は集結した.

ブレトワルダ王家最後のひとりとなったマリーは,教皇アイギールの名において女王の地位を認められ,

一度は崩壊の危機を迎えたブレトワルダ王国はここに復活を遂げた.

そして,すべてが終わってから数週間…….


アンセム「マリー.そろそろ私たちはシャレムに戻ろうと思う」

アンセム「シャレムはまだあちこち荒れていてな」

アンセム「1日も早く,親父の望んだ平和な国にしたいんだ」

サシャ「私も,若といっしょにもどります」

サシャ「マリーさま,今までありがとうございました」

マリー「そうですか.名残惜しいですが,お元気で」

アンセム「なに,どうせまたすぐ会えるだろう」

サシャ「そうですね.きっと若が『俺ひとりじゃ無理だ,助けてくれー!』とか」

サシャ「言い出すに違いませんよ」

アンセム「なんだとー!」

アウル「俺はまた山賊稼業に戻るかな」
マリー「アンセムさまに退治されても知りませんよ?」
アウル「あー,あいつ結構強いんだよなー.しかたねえ,失業したときのために畑でも作っておくか……?」
マリー「そういうことでしたら,いつでも力をお貸ししますよ」
アウル「いや,働く人間ならいくらでもいるんだ」
アウル「じゃあな,お姫さん.あんたのことは好きだったぜ」
マリー「コットン,あなたはどうするのですか?」
コットン「記憶のとりもどす旅にでるよー!」
マリー「あなたさえ良ければ,ブレトワルダにとどまっていただいても良いのですよ?」
コットン「ううん,やっぱり自分のことがわからないと心配だからね!」
マリー「そうですか……ではお気をつけて」
コットン「ばいばーい!」
アルハンブラ「結局,あたしの体を元に戻す方法は分からなかったし,また旅に出るとするよ」
マリー「アルハンブラさんがいないと,寂しくなりますね」
アルハンブラ「はん,何かあったらいつでも声をかけてくれ.ぶん殴りに帰ってきてやるからさ」
マリー「はい」
アリオス「おーい,待ってくれー!」
アルハンブラ「あん?」
アリオス「ふう,ふう」
アリオス「勝手に旅に出てもらっちゃ困るよ.きみの体は私が調べると決めたんだから」
アルハンブラ「あんたが勝手に言ってるだけだろ!」
アリオス「でも人間の体になりたいんでしょ?」
アルハンブラ「うっ」
アリオス「それなら<箱庭>にくるのが一番良いよ.なんたって,あそこは魔術の最先端だからね」
アルハンブラ「確かにそうだけどさ」
アリオス「そんなわけで,まずはこの薬を飲んでくれないか」
アリオス「あー,他に4本あるから,どれから飲んでも良いよ」
アルハンブラ「本当に効果あんのかなあ」
セルマ「さて,長々ととどまっていては迷惑になってしまいます」
セルマ「ぼくたちはアルメリアに戻るとしましょう」
マリー「迷惑だなんてとんでもない」
マリー「セルマのことをそんな風に思ったことは一度もありませんよ」
セルマ「いえ,ぼくのことではなく……」
アリオス「おかしいな,こんな爆発が起こるはずがないんだが…….何を間違えたんだろう?」
アリオス「なあ,今度はこの薬を飲んでみてくれないか?」
エルマ「は,俺の勝ちだな.約束通り財布出せよ」
エルマ「あ?これしか持ってないわけねえだろ!ジャンプしてみろジャンプ!」
エルマ「嘘ついてたらまた痺れさせてやんよ」
セルマ「もうぼくは恥ずかしくて恥ずかしくて」
セルマ「何で封印の洞窟に置いてこなかったんだろうって……」
マリー「え,えーと」
セルマ「そんなわけで!今までありがとうございました!」
マリー「その」
セルマ「ほら,帰りますよ!」
アリオス「何だセルマいきなり……痛い,髪の毛を引っ張らないでおくれ!」
アルハンブラ「ぎゃあ,あたしのしっぽをにぎるな!」
アルハンブラ「こら,やめろ!力が抜けて……だめだって!」
エルマ「おい,セルマ何しやがる!待てよ,それは俺の財布だぞ!なに勝手に……って,ああっ!」
マリー「セルマも大変そうですね.……いえ,楽しそうと言うべきでしょうか」
シノ「それじゃ,お世話になったわ」
イヅナ「お世話になりました〜」
マリー「シノさん,イヅナさん.いろんなお話を聞かせていただいて,ありがとうございました」
イヅナ「路銀もたくさんもらったし,これでまたしばらく旅つづけられるね,シノ姉」
シノ「目の前でそういうこと言わないの」
マリー「ふふふ,本当に仲が良いのですね」
シノ「まったく……」
イヅナ「それじゃ,マリーさん ありがとうございました!」
アイギール「今回の件ではいろいろと世話になったのう」
アイギール「もしヴェローナに来るときは言ってくれ.国中総出で歓迎しよう」
マリー「そ,総出ですか?」
アイギール「うむ,総出じゃ.そして三日三晩の宴」
アイギール「当然のことじゃが,欠席は許さんぞ」
マリー(行くときはお忍びでにしましょうか……)
アイギール「それと」
マリー「はい!」
アイギール「もしわらわに内緒でヴェローナに来ていることがわかったら,10倍返しじゃからな」
アイギール「つまり,一月強制宴の刑じゃ」
マリー「返してませんよそれ!」
アイギール「あと」
マリー「は,はい!」
アイギール「あやつに伝えてくれ.わらわはいついかなる時でも力になると」
マリー「……はい」
ガラハッド「ではわしもアイギールさまとともにヴェローナへ参りますので」
マリー「イグレインはおいていくのですか?」
ガラハッド「姫さまならひとりでも何とかなるんじゃないかのう」
ガラハッド「他に頼れるひともたくさんいますし」
ガラハッド「わしは,アンラとヴェルンの橋渡しをしようかと思いまして」
マリー「それはすてきなことですね」
ガラハッド「この老い先短い命でどれくらいのことができるかは分かりませんが」
ガラハッド「まああと50年くらいは生きるつもりですので」
マリー「ご,50年ですか」
ガラハッド「がはは.それでは姫さまによろしくお伝えくだされ」
シモン「マリーさま.あなたを守るためにブレトワルダに残りたい……と言いたいところなのですが」
シモン「あなたの騎士はちゃんといるようですからね」
シモン「私はアイギールさまとともに国へ戻りましょう」
マリー「幼いころから,ずっと守っていただきありがとうございました」
マリー「私は一生,ヴェローナの騎士の姿を忘れません」
シモン「そういわれると照れますね.では,お体にお気をつけて」
マリー「ユミルナさんはどうなさるのですか?」
ユミルナ「私は東方にいって,ヴェルンの教えを広めようとおもいます」
ユミルナ「東方にはまだ教会もほとんどないと聞いていますから」
マリー「そうなのですか!それは大変でしょう」
ユミルナ「でも協力していただける方がいらっしゃいますから」
マリー「それは……」
アルベリヒ「さあ,出発の準備はできましたよ,ユミルナ殿」
マリー「アルベリヒさん,ですか」
ユミルナ「はい!」
アルベリヒ「私は帝国を裏切ってしまいましたから」
アルベリヒ「その償いになるかはわかりませんがせめてこれくらいはしよう,と」
マリー「償いになるかどうかはあなたが決めることでしょう」
マリー「でも,わたしはとても良いことだと思いますよ」
アルベリヒ「ブレトワルダの聖女にそういっていただけるとは心強い」
アルベリヒ「では,私たちの名がこの国に届くことを祈っております」
ユミルナ「待ってください,アルベルトさん〜」
アルベリヒ「だから私の名前はアルベリヒだと何度言ったら……」
マリー「……アルベリヒさんの名が届くことはあるのでしょうか?」
マーガス「さて,みんな行ってしまいましたが俺だけはマリーさまのおそばにいますよ」
マリー「あら,ケイとアリシアさんは」
マーガス「ああ,あのふたりならどこかで粘着質な時間を過ごしているんじゃないでしょうかね」
マリー「ね,粘着質?」
マーガス「そう.もうどろどろのぐっちゃぐちゃに……」
ケイ「なに馬鹿なことを言ってるんだ,マーガス!」
アリシア「まったく,本当に頭が悪いな,お前は!」
マーガス「殴ることはないだろう」
ケイ「ある!」
アリシア「足りないくらいだ!」
マーガス「こんなときばかり息がぴったりなんだなあ」
マーガス「ところでアリシア,ケールには戻らないのか?」
アリシア「ああ,荷造りをしていたところなんだ」
マーガス「ケイ,お前は?」
ケイ「何を言っている.私はブレトワルダの騎士なのだぞ」
マーガス「はあああああ.それで良いのかよふたりとも」
アリシア「な,なにがだ」
ケイ「なにがだよ」
マーガス「ケールもブレトワルダも,今が大変な時期だ」
マーガス「ここで別れたら,次にいつ会えるか分からないんだぞ?本当にそれで良いのか?」
ケイ「大変だからこそ,ブレトワルダを離れるわけにはいかないじゃないか」
マリー「離れてもけっこうですよ,ケイ」
ケイ「……う」
マーガス「アリシアはどうなんだ?」
アリシア「……まあ,父も死に,まだ私の経験も浅く」
アリシア「誰かがそばにいてくれたら心強い,とは思っている」
アリシア「だが,別にそれはケイでなくてもかまわないし,いなくったって全然平気で……」
ケイ「…………」
アリシア「でも,ついてきてくれたら,嬉しい,と,思う」
ケイ「……分かった.私は,アリシアといっしょに,ケールに行こう」
ケイ「申し訳ございません,マリーさま」
マリー「いえ,ケイのしたいようにしてくれるのが,一番嬉しいですよ」
ケイ「……ありがとうございます」
アリシア「では行こうか,ケイ」
マーガス「まったく,困ったやつらですね」
マリー「マーガスは優しいのですね.あなたはケールに行かなくて良いのですか?」
マーガス「ははは,俺にはマリーさまがいますから」
マリー「あれ,そういえばルキアはどこに……」
イグレイン「ルキアはアルトリウスの後を追いかけて行っちゃったよ」
イグレイン「絶対にスプンタをもらうんだって」
マリー「ルキアはそんなにあの剣が欲しいのですね……」
イグレイン「おもしろ半分って感じもするけど」
イグレイン「それで,マリーはどうするの?」
マリー「え?」
イグレイン「追わないの?」
マリー「…………」
イグレイン「アルトリウスは馬鹿だから,本当に行っちゃうよ?」
マリー「いえ,私はここで待っています」
イグレイン「本当にそれで良いの?もう戻ってこないかも知れないよ?」
イグレイン「どこかでのたれ死にしちゃうかもしれないよ?」
マリー「いえ,そんなことは絶対ありません」
イグレイン「どうしてそんなことが言えるの?」
マリー「約束を,しましたから.必ず戻ってくる,と」
イグレイン「マリーも馬鹿だね.そんな約束を信じるなんてさ」
マリー「イグレインは行かないのですか?」
イグレイン「そうしようかと思ってたんだけど……頼まれちゃったから」
イグレイン「あーあ,ひどいよね.ついていくって言う前に頼むなんてさ」
マリー「何を,頼まれたのですか?」
イグレイン「マリーが,泣かないように,だってさ」
マリー「……!!」
マリー「イグレイン,あなたが,泣かせて,どうするのですか」
イグレイン「アルトリウスをとったんだもの.これくらいは当然の権利でしょう?」
マリー「…………」
イグレイン「マリー,女王さまだものね.みんなの前で泣くわけにはいかないものね」
イグレイン「だからね,良いよ.レインの前では,いっぱい泣いても」
マリー「………….戻ってきますよね?」
イグレイン「ええ,必ず」
マリー「忘れませんよね?」
イグレイン「そんなことあるわけないでしょう?」
マリー「約束,守ってくれますよね?」
イグレイン「当然よ.信じてないの?」
マリー「信じています…….それが,約束ですから」

かつて,大陸全土を巻き込んだ大きな戦いがあった.
戦乱により大地は荒れ果て,人々は嘆き,苦しみが世界を覆おうとしていた.
だが,奇跡が起こった.
ひとりの青年が光り輝く聖剣を手に,世界に希望の光を灯したのである.
後の歴史は語る.ブラヴォードに聖王ありと.
後の人々は言う.ブラヴォードに約束をもたらしたものありと.
記憶は流転し,記録となりて語り継がれる.
その名はアルトリウス,と.